複合機・コピー機の基礎知識

複合機・コピー機の導入前に知っておくと便利な複合機・コピー機の基本知識を公開しています。

リースやレンタルの違いや、新品と中古の違いなど複合機・コピー機を選ぶ際に便利な情報から、複合機・コピー機の意外と知らない便利な機能まで様々なことを無料で公開しています。

フィニッシャーの種類と機能のポイントをご紹介

ステープル機能、中綴じ機能、インサーター機能、パンチ機能などフィニッシャーの種類と機能のポイントをご紹介

コピーされた用紙のまとめに便利な機能

複合機・コピー機のフィニッシャーは、印刷した用紙をホチキス留めや穴あけパンチなどでまとめる場合に便利な機能です。印刷した用紙にホチキス留めや穴あけパンチなどの後処理をする場合、これらを手作業にで行うことは手間がかかります。このことと比較すると、フィニッシャーは印刷と連携してホチキス留めや穴あけパンチができるので、後処理の手間が省くことができ、作業効率が上がります。

複合機・コピー機のフィニッシャーには、機器の内部に設置するインナーフィニッシャーと、外付けで設置するサドルフィニッシャーの二種類があります。インナーフィニッシャーはホチキス留めなどを行い、印刷枚数があまり多くならない場合に簡単にまとめる機能になります。一方で、サドルフィニッシャーは中綴じや三つ折り、パンチなどの機能があり、複雑な作業が必要な場合や、印刷枚数が多くボリュームがある場合に使用されます。インナーフィニッシャーと比較するとサドルフィニッシャーは機能が増えますが、外付けで複合機・コピー機に設置されるためにスペースが必要となります。

ステープル機能

フィニッシャーのステープル機能は、複合機・コピー機で印刷した用紙を部数ごとにまとめてホチキス留めする機能です。まとめる枚数があまり多くならない場合に使用されます。このステープル機能には、用紙を針で留めるものと、針を使わずに用紙に圧力を加えて留めるものがあります。

針で留める場合、針を一本使用してコーナー綴じをする機能や、二本で二点綴じができる機能があります。針を使う場合は綴じることができる枚数が多めになり、フィニッシャーの種類によっては50枚を超えてまとめることができます。

針を使わずに留める場合は、針を使う場合と比較すると綴じることができる枚数は数枚程度で少なめになりますが、複合機・コピー機で数枚程度のまとまった資料を作成したい場合などに便利です。針が不要なのでその分のコストがかからず、綴じたままで廃棄もできます。

中綴じ機能とインサーター機能

フィニッシャーの中綴じ機能は、用紙を二つ折りにして中心にホチキスを留める機能です。二つ折りにした印刷物の中心にある折り線にそって綴じられるので、製本の形態で印刷することができます。通常のステープル機能と比較すると、複合機・コピー機で印刷した用紙をただホチキス留めするだけでなく、製本形式の冊子としてまとめるという点が特徴です。

中綴じできる枚数は15枚から20枚程度となり、小冊子を作りたい場合に便利です。例えば、会社で資料やパンフレットを冊子としてまとめたい場合、それが小冊子程度で社内作成でも問題のないものなら、業者に頼むことなくフィニッシャーの中綴じ機能を使うことで効率よくまとめることができます。自社の複合機・コピー機で小冊子が作成可能になるので、業者に頼む場合と比較して製本コストも抑えることができます。

また、中綴じをした冊子などに表紙をつけることができるインサーター機能もあります。複合機・コピー機で冊子として印刷した用紙に表紙ページを挿入することができ、中綴じ機能と合わせて表紙付きの小冊子を効率的に作成することができます。

パンチ機能

フィニッシャーには、ホチキス留めや圧力を加えて留める機能だけでなく、複合機・コピー機で印刷する際に用紙にパンチ穴をあけるパンチ機能もあります。

複合機・コピー機で印刷した用紙に手作業でパンチ穴をあけることは非常に手間のかかる作業になります。フィニッシャーのパンチ機能を使うと、パンチ穴があけられた状態で印刷されるため、手作業でパンチ穴をあける場合と比較して用紙をファイリングする際の作業効率が上がります。一般的なパンチ機能は2穴パンチになりますが、3穴や4穴でできる場合もあります。

このように、フィニッシャーには印刷した用紙のファイリングに便利なパンチ機能もあります。

多様な折り方ができる折り機能

フィニッシャーには、折った状態で印刷できる折り機能もあります。この折り機能によって、複合機・コピー機で印刷した用紙を手作業で折る手間を省くことができ、作業効率が上がります。

折り方の種類にも様々なものがあります。二つ折りで一枚ずつ印刷される場合だけでなく、外三つ折りや内三つ折り、単純四つ折りや観音四つ折りなどをすることができます。外三つ折りはZ折りとも呼ばれ、紙を三つの部分に分けてZ字型にして折る折り方です。内三つ折りはC折りや巻き三つ折りとも呼ばれ、紙を三つの部分に分けて一面を内側に入れます。外三つ折りは山折りと谷折りで一度ずつ折ることになり、内三つ折りは両方とも山折りをすることになりますが、このような折り方は手作業で折るには手間がかかります。一方でフィニッシャーの折り機能を使用すると、手作業で折る場合と比較して作業効率が上がります。

このように、フィニッシャーの折り機能を使うと複合機・コピー機で印刷する際にあらかじめ用紙を折ることができ、手紙や案内状、招待状や挨拶状などを作成する場合に便利になります。

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