複合機・コピー機の基礎知識

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紙詰まりの原因と対処法のポイントをご紹介

複合機・コピー機の紙詰まりが起きてしまう原因とその場合の対処方法をご紹介します

紙詰まりの症状と原因になるもの

複合機・コピー機の紙詰まりは、業務に様々な支障をきたすことになります。用紙が機器の中に残ってしまうことや、複数の用紙が重なって送られるなどの症状が発生し、業務の効率が下がるおそれがあります。このことを防ぐためにも、紙詰まりの予防や直し方をきちんと把握することが大切です。

紙詰まりは、用紙が原因となることや、機器の内部に原因がある場合に起こります。用紙がきちんとセットされていなかったり、用紙が折れ曲がっていたりすると紙詰まりが発生しやすくなります。また、用紙を送り出す部分の給紙ローラーの汚れや摩擦力低下など、複合機・コピー機の内部の状態が原因となることもあります。

機器の内部が問題となる場合は、専用のクリーナーによって定期的に掃除するなどの対処法がありますが、自社で対処することが難しい場合もあります。この点を比較すると、紙詰まりの原因が用紙にある場合は、普段から用紙の扱いに注意することで、紙詰まりを事前に防ぐことができます。

複合機・コピー機の紙詰まりを予防することや、紙詰まりが発生した際にうまく対処するためには、それぞれの原因を比較して対処法や直し方を考えることが重要となります。

用紙の状態を事前にチェックして紙詰まりを防止する

複合機・コピー機の紙詰まりを避けるためには、事前に用紙の状態を確認し、問題があればきちんとした状態に変えることが重要です。

例えば、用紙が折れ曲がっている場合や反っている場合は紙詰まりの原因となります。カッターなどで裁断した跡やホチキスの跡が用紙にそのまま残っているような場合にも、通常の用紙と比較して紙詰まりが起こりやすくなります。

また、用紙の状態を確認するにあたり、湿気について考慮することも必要です。用紙が湿気にさらされると、よれたりして紙詰まりの原因となります。また、湿気によって用紙の数枚が付着すると、その数枚分を送り出そうとする際に紙詰まりが起こります。梅雨の時期や結露が起こる冬の時期には、他の時期と比較して用紙に湿気が多くなるため、注意が必要です。

梅雨や冬の時期だけでなく、普段の管理が原因で湿気の問題が起こることもあります。一度包装紙を開いた状態で湿度の高い場所で用紙を保管すると、用紙が湿気にさらされることになります。このような状態を防ぐためには、未使用の用紙は包装紙に包んで密封した状態で保管することが必要となります。

このように、折れ曲がった用紙や湿気を帯びた用紙を使用して複合機・コピー機の紙詰まりを起こさないためにも、きちんとした状態に用紙がなっているかどうかを事前にチェックすることが重要となります。

用紙のセットについて注意するポイント

複合機・コピー機の紙詰まりを事前に防ぐためには、用紙をセットする際やセットする前にも注意が必要です。

用紙のセット時に用紙ガイドを動かす場合、用紙ガイドのセットの位置がポイントとなります。用紙ガイドと用紙の隙間が大きくなると、用紙が斜めにセットされる原因となり、用紙ガイドと用紙の隙間が狭すぎると、用紙が浮き上がることになります。いずれも紙詰まりの原因となるため、用紙ガイドと用紙を正しい位置でセットすることが大切です。

また、用紙をセットする前にしっかりさばくことも、紙詰まりの予防になります。用紙のさばき方は、紙の両端を持って内側に曲げ、曲げた状態で用紙の両端を両方の手で抑えながら用紙を戻します。そうすると、用紙の中心が上に向かって膨らむことになり、用紙と用紙の間に隙間ができ、空気が入ります。これを逆側でも同じように行います。

用紙をさばくことは、用紙と用紙の間に空気を入れることがポイントになり、用紙が重なって印刷されることを防ぐ効果があります。しかし、さばき方が悪くなると用紙が折れたり反ったりする危険性もあり、丁寧に行う必要があります。新品の用紙の場合、さばく必要はあまりありませんが、包装紙から出した状態で長期間保管しておいた用紙などは、複合機・コピー機の紙詰まりを防ぐためにも、新品の用紙と比較してさばく必要性が強くなります。

紙詰まりが起きた時の対処法

複合機・コピー機の紙詰まりの直し方にはいくつかのポイントがあります。

紙詰まりが発生した時には、詰まった用紙を強い力で引っ張ることや斜めに引っ張ることは避け、丁寧に扱うことが大切です。無理やり引っ張ると用紙が破け、内部に紙が残ることにもなり、通常の紙詰まりの場合と比較して症状は悪化することになります。用紙を優しくつかみ、ローラーに対して水平に、ゆっくりと引っ張ることが重要です。手前に引っ張ると斜めになって破れてしまうので、ローラーに対して水平にまっすぐ引っ張ることが紙詰まりの直し方のポイントとなります。

紙詰まりが起こると、複合機・コピー機のモニターパネルの指示や取扱説明書によって原因と対処法がわかるので、たいていの場合はあまり手間をかけずに詰まった用紙を取り出すことができます。コンテンを比較すると、無理やり紙を出そうとして破け、内部に紙が残るなどの状態になってしまうと自社で対処することが難しくなるので、専門のサービスマンを呼ぶことになってしまいます。

このように、複合機・コピー機の紙詰まりが生じた際の直し方としては、モニターパネルや取扱説明書の指示をきちんと読み、焦らずにゆっくりと紙を取り出すことが重要です。

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