複合機・コピー機の基礎知識

複合機・コピー機の導入前に知っておくと便利な複合機・コピー機の基本知識を公開しています。

リースやレンタルの違いや、新品と中古の違いなど複合機・コピー機を選ぶ際に便利な情報から、複合機・コピー機の意外と知らない便利な機能まで様々なことを無料で公開しています。

リサイクルトナーを使用するメリットとデメリット

格安で使用できるリサイクルトナーのメリットとデメリットをご紹介

価格が圧倒的に安くランニングコストを下げることができる

リサイクルトナーは、複合機・コピー機の使用済みのトナーを回収して分解、洗浄や修理をした後、新たなトナーを詰め直して再利用できるようにしたものです。純正品と比較すると、その価格が圧倒的に安いというメリットがあります。リサイクルトナーは純正品の部品を再利用しているため、トナーの開発費や研究費が安価になり、販売価格が非常に安くなります。

複合機・コピー機の使用には定期的なトナーの購入が必要になりますが、トナーの交換の際に純正品のトナーを購入するとランニングコストが多くかかることになり、この点が純正品のデメリットとなります。一方で、価格の安いリサイクルトナーを使用するとトナーの交換の際のコストを下げることができます。リサイクルトナーの中には、純正品の10分の1以下の価格で購入できるものや、純正品よりも多くのトナーを詰めた大容量のリサイクルトナーもあり、ランニングコストを大幅に下げることが可能です。特に、複合機・コピー機の使用頻度が高くトナーの交換が頻繁に起こる会社にとっては、リサイクルトナーの使用はランニングコストの面でメリットが多くなります。

地球環境に優しく資源の有効活用ができる

リサイクルトナーは、地球環境の保護や資源の有効活用の面でもメリットがあります。複合機・コピー機の使用が多くなるにつれて使用済みのトナーカートリッジが増えることになりますが、トナーカートリッジは使用が終わると産業廃棄物となるために処分する必要があるというデメリットがあります。一方で、リサイクルトナーは使用済みのトナーを再利用することになるため、使用済みのトナーカートリッジを廃棄する場合と比較すると地球環境に優しく、資源の有効活用が可能となります。

このように、複合機・コピー機の使用によって発生した使用済みのトナーを再利用して有効活用するということも、リサイクルトナーのメリットになります。

充実した保証内容がある

リサイクルトナーは、その保証内容にもメリットがあります。純正品のトナーは通常のメーカー保証となりますが、リサイクルトナーは再生品となるため、純正品と比較すると一般的に幅広い保証内容になります。

例えば、無期限の品質保証がある場合には、複合機・コピー機の使用でトナーに不具合が発生しても無期限で代替品に無料交換できます。また、リサイクルトナーの使用によって複合機・コピー機に故障が発生した場合に、機器の修繕費が保証される場合もあります。

リサイクルトナーの保証内容は販売会社によって違いがありますが、一般的には純正品と比較するとさらに充実した内容となっています。

純正品より不具合率が高くなる

リサイクルトナーのデメリットとしては、純正品と比較して不具合率が高いことが挙げられます。リサイクルトナーは再生品であるため、純正品と同じ構造でも不具合が発生する確率は上がることになります。純正品の一般的な不具合率は高くても2%程度になりますが、一般的なリサイクルトナーの不具合率は高くて3%程度になることもあり、純正品と比較すると不具合率がデメリットとなります。

このようなことから、複合機・コピー機のリサイクルトナーを使用する場合には、予備のトナーを用意することが重要となります。あらかじめ予備のトナーをいくつか備えておくことで、不具合率が高いというリサイクルトナーのデメリットを補完することができます。また、複合機・コピー機のリサイクルトナーに不具合があったとしても、無料交換できる場合がほとんどで、このような保証内容がリサイクルトナーのメリットとなって不具合率が高いというデメリットを補っています。

印刷時の色合いが異なる場合がある

リサイクルトナーは純正品と異なるトナー成分を使用しているため、純正品と比較して印刷時の色合いが異なる場合があり、この点もリサイクルトナーのデメリットとなります。

複合機・コピー機で主にモノクロ印刷をする場合には、リサイクルトナーと純正品の間でそこまで違いが見られないことが一般的です。しかし、カラーコピーをする際には、その色合いに違いが出るおそれがあります。もっとも、近年のリサイクルトナーは品質が向上しており、純正品の色合いと大きな差が出ないものもあります。このようなリサイクルトナーは、通常の使用レベルではほとんど違いが見られずにすみます。

デザインや広告など、色合いが重要視される場合には、リサイクルトナーは色合いが異なるというデメリットがあるため、純正品の使用が望ましいです。一方で、複合機・コピー機でモノクロ印刷が多い場合や、カラーコピーをしたとしてもそこまで色合いにこだわらないのであれば、コスト面や保証面でのメリットが高いリサイクルトナーの使用が効果的です。

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