複合機・コピー機の基礎知識

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裏紙の使用する際に注意すべきポイント

紙詰まりや故障の原因になりかねない裏紙、今回は複合機・コピー機で裏紙を使用する際に注意すべきポイントをご紹介します

裏紙の使用のメリットとデメリット

複合機・コピー機で片面だけ印刷するとその裏側は白紙として残ることになります。これを裏紙として再利用することが考えられますが、裏紙の使用にはメリットとデメリットがあります。

会社の日々の業務では、片面しか印刷されていない用紙が多く発生することが考えられます。これらを再利用することは、新たに用紙を使用する場合と比較して用紙代の削減につながり資源の再利用となるメリットがあります。

一方で、裏紙の使用にはデメリットも発生します。裏紙の片面はすでに印刷されているためインクが付着していますが、この裏紙の使用によってインクが溶け出すと複合機・コピー機のローラーの汚れや紙詰まりが発生する確率が高まります。使用する裏紙によっては複合機・コピー機が故障する可能性もありきちんと適した裏紙を使用することが必要となります。複合機・コピー機によっては裏紙を使用した印刷ができないと明記されている機種もあるので裏紙の印刷ができるとされる複合機・コピー機での裏紙の使用が必要になります。

また、裏紙を使用することでコストの削減が可能になりますが、複合機・コピー機に紙詰まりや故障が発生する頻度が高くなるとそれだけ多くの修繕費がかかることになり、かえってコストが高くなるおそれがあります。この点も裏紙の使用のデメリットとなります。

このように、裏紙の使用にはメリットとデメリットがあり、使用方法によっては複合機・コピー機の故障へつながる可能性もあるので注意が必要です。

裏紙として使用する用紙の状態に注意する

新品の用紙と比較して変形や反りが目立つ裏紙の使用は、複合機・コピー機の故障や紙詰まりの原因となります。これを避けるためにも、裏紙に使用する用紙の状態に注意する必要があります。

例えば、綴じ穴があいている用紙やホチキスを取り外した用紙、折れ曲がっている用紙や一部が欠けている用紙を裏紙として使用すると紙詰まりの原因となります。用紙の厚さや種類が違う場合にも紙詰まりの原因となるため、裏紙の用紙の種類は同じものにする必要があります。

また、印刷したばかりの用紙を裏紙として使用することも危険が伴います。印刷した直後の用紙はインクが乾いていない場合や反っていることが多く紙詰まりの原因となることがあります。特にインクジェット式の複合機・コピー機の場合には、用紙のインクが乾くのにかなりの時間がかかることになります。目安としては、印刷してから2~3日程度経過してから使用することが望ましいです。
このようなことから裏紙を使用する際には、裏紙の状態が通常の用紙と比較してどうなっているかを確認することが重要となります。

裏紙の使用時や使用する前に注意すべきポイント

裏紙の使用は、用紙の状態に注意するだけでなく、その使用時や使用する前にも注意点があります。

裏紙は新品の用紙と比較すると、事前にきちんとさばいておくことや両端をきちんとそろえておく必要性が高まります。裏紙はすでに印刷された用紙であるため、そろっていない状態やよれた状態であることが多くなります。そのような状態で裏紙を使用すると、複合機・コピー機の紙詰まりの原因にもなるので、事前にきちんとさばいておくことや両端をきちんとそろえる必要があります。

また、裏紙は手差し給紙を使用してセットすることが重要です。手差し給紙はカセット給紙と比較すると紙詰まりの発生する確率が下がります。裏紙の使用はもともと紙詰まりが発生する確率が高いので、給紙方式を手差し給紙にすることで、紙詰まりの予防につながります。

さらに、裏紙を使用する際に複合機・コピー機の印刷の速度が速くなると、紙詰まりが発生する確率が上がります。裏紙の使用時には速度を下げて印刷することが望ましいです。
このように、裏紙の印刷時には、事前にきちんとさばいておくことや、印刷速度や給紙方法にも注意する必要があります。

どのような場合に裏紙を使用するかのチェックポイント

裏紙の使用は、使用方法に注意しないと複合機・コピー機の紙詰まりや故障につながるおそれがあります。しかし、裏紙の使用は必ずしも悪い側面だけではなく、通常の用紙を使用する場合と比較してコスト削減や資源の再利用が可能になります。裏紙として使用する用紙や、使用する際の給紙方法などに注意すれば、複合機・コピー機の紙詰まりや故障のリスクを下げることもできます。

一方で、裏紙の使用において注意をしたとしても、どのような場合に裏紙を使用するかということもきちんと検討する必要があります。例えば、重要な書類の印刷時に裏紙を使用することはできず、裏紙の片面に印刷された情報が重要な機密情報である場合にも安易に使用することには危険が伴います。重要な書類の印刷時には裏紙の使用を避け、裏紙に重要な情報が含まれている場合にも使用を避けるなどの配慮が必要となります。

このように、裏紙を使用する際にはどのような場合で裏紙を使用するかをきちんと考慮し、使用にあたっての注意点、メリットやデメリットを比較して検討することが望ましいです。

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