複合機・コピー機の基礎知識

複合機・コピー機の導入前に知っておくと便利な複合機・コピー機の基本知識を公開しています。

リースやレンタルの違いや、新品と中古の違いなど複合機・コピー機を選ぶ際に便利な情報から、複合機・コピー機の意外と知らない便利な機能まで様々なことを無料で公開しています。

インクを節約するための5つのポイント

インクの使用量を抑える5つのポイント

印刷の設定を変更してインクの節約を図る

印刷コストを抑えるためにはインクを効果的に節約することが必要となります。

複合機・コピー機のインクを節約する方法の一つに、印刷設定の変更が挙げられます。複合機・コピー機の機種によって設定は様々ですが、印刷設定によって印刷の品質を調整することができます。品質の設定には「きれい」、「標準」、「速い」などがありますが、品質を優先するか速度を優先するかが目安となります。速度を優先すると印刷の品質は下がるものの、品質を優先する場合と比較してインクの節約が可能となります。他にも、インク濃度を調整する細かい設定もあり、インクの消費量を削減することができます。

また、カラー印刷をモノクロ印刷に変更することもインクの節約になります。複合機・コピー機によっては、黒やグレーの印刷でも、より鮮明な色にするためにカラーインクを使用する場合があり、黒を印刷するだけでもカラー印刷となってインクの消費量が上がるおそれがあります。これを防ぐために、設定でモノクロ印刷に変えることで、インクの節約が可能になります。

もっとも、品質を下げたりインクの濃度を低くしたりする印刷や、モノクロ印刷にすることは、通常の印刷と比較して品質面でデメリットがあることになります。重要な書類を印刷する場合などには不都合が生じるおそれがあるので、品質にこだわらない場合での使用が望ましいです。重要な印刷物を印刷する場合には設定をもとに戻し、重要性の低い印刷の際には品質を下げてインクを節約する、などの対処が必要となります。

必要な印刷物はまとめて印刷する

一般的な複合機・コピー機は、電源をONにするとインクのクリーニングが始まります。印刷の品質を管理するための処理方法となり、このクリーニング処理にはインクが使用されます。電源を頻繁にON/OFFにすると、このようなクリーニング処理が開始されるため、インクが必要以上に消費されることになります。

このような複合機・コピー機の電源ON時のインクの消費を削減するためには、電源のON/OFFの頻度を減らすことが重要です。そのために、印刷物をなるべくまとめて印刷することが必要となります。電源をONにしてからOFFにするまでの間で必要な印刷物をまとめて印刷すると、複合機・コピー機電源のON/OFFを何回も繰り返す場合と比較してクリーニング処理の回数が減り、インクの節約が可能となります。 このように、複合機・コピー機電源のON/OFFの回数も、インクの節約に関係します。

印刷のサイズを小さくする

複合機・コピー機で印刷するサイズが大きくなればなるほど、インクの消費量も上がります。小さいサイズでも十分な場合はなるべく小さいサイズで印刷することが、インクの節約につながります。例えば、大きなサイズで印刷する必要がない書類は、1枚で2ページ分のサイズで印刷することにより、インクの消費量を削減できます。

もっとも、1枚で2ページ分の印刷をすることは、複合機・コピー機の通常の印刷と比較するとサイズが小さい分、内容がわかりにくくなる危険性があります。重要度の高い書類でサイズを小さくしてしまうと不都合が生じるおそれもあるので、あまり重要度が高くない書類などの印刷の際に1枚で2ページ分の印刷を行い、インクの節約を図ることが望ましいです。

インク節約機能を使用する

複合機・コピー機によっては、インクの節約機能が搭載されている機種もあります。この機能によってインクの消費量を削減することができます。

インクの節約機能の名称は機種によって様々ですが、インク節約モードなどの名称で機種に付属されています。インクの節約機能は、その設定だけで複合機・コピー機側が自動的にインクの消費量を制限することに特徴があります。品質設定などの細かな印刷設定によってインクを節約する場合と比較すると、インクの節約機能のモードにするだけでインクの消費量の削減が可能となる点でメリットがあります。

一方で、通常の印刷と比較して色の再現性が変化する場合や、色が薄くなる可能性もあります。色の重要度が高い印刷をする場合には、機能の使用を十分に考慮したうえで判断することが重要です。

インク節約ソフトの使用によってインクを節約する

インク節約ソフトを使用することも、インクを節約して印刷コストを抑える効果的な方法になります。インク節約ソフトの種類はいくつかありますが、複合機・コピー機のインクやトナーの使用量を75%程度削減できるソフトもあり、複合機・コピー機のインクの節約に大きく貢献できます。また、節約量を調節できるものもあり、様々な用途で使い分けが可能になります。

一方で、ソフトによってインクの節約の度合いに差があるため、導入の際にはいくつかのソフトを比較したうえで考慮することが大切になります。無料体験版があるソフトもあり、インク節約ソフト同士を比較して検討することが望ましいです。

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